「ペット終活」という言葉が広まりつつありますが、一体どのようなことを行えばいいのか悩む飼い主さんも多いですよね。
この記事では、数年前に愛犬を亡くした筆者が「これは最低限必要」と感じる3つのことをご紹介します。
ペット終活とは?
そもそも、ペット終活とはどのようなことを言うのでしょう?
簡単に言えば、ペット終活は「ペットの人生の終わりのための準備」のことです。
ペット終活には「これをするべき」という正解はありません。
ですが、ペット終活アドバイザーの立場から。
そして、数年前に実際に愛犬を見送った経験のある飼い主の立場から「これは最低限やってほしい」と感じることもあります。
後悔の残ることが多いペットの終末期。
私自身、愛犬の終末期にはペット終活を“していなくて”後悔しました。
体験談をまとめた記事もあるので、ぜひお時間のあるときに読んでみてください。
これからお話しする「ペット終活で行いたい3つのこと」。
ぜひ、みなさんの心に留めてくださったら幸いです。
ペット終活で最低限しておきたいこと
正解のないペット終活。
それでも「これは行っておくと安心」というものを、3つご紹介します。
「絶対にやるべき」とは言いませんが、経験者の話として参考にしてみてくださいね。
1:ペット保険の見直し
ペットの終末期には、どうしても通院が増えてしまいます。
動物病院は人間と違って、基本的に飼い主の「全額自己負担」ですよね。
たった一度の診察で済めばいいのですが、検査が度重なったり通院が必要になったりすると高額になりがち。
筆者の愛犬も終末期には動物病院に通院していたのですが、1回の診察・検査で10万円かかったこともありました。
そんな時、ペット保険に入っておくと以下のようなメリットがあります。
- 治療費が削減できる
- 治療法の幅が広がる
- 飼い主の安心につながる
筆者がお話を伺った方の中には「ペットの治療に1年で100万円かけた」という人も。
経験したことのない飼い主さんは「それは詐欺師のような悪い病院だったのでは?」と思うかもしれません。
しかし、こういったペットの治療で高額なお金がかかることは、決して珍しいことではないんです。
それに、治療費が削減できることで、少し高額に思えて躊躇していた治療法にも手を伸ばしやすくなりますよね!
万が一の時のために、ペット終活では保険の加入やプランの見直しをしっかり行いましょう。
2:思い出ノート作り
「思い出ノート」とは、アルバムとエンディングノートを掛け合わせたようなものです。
「エンディングノートを作ろう」と思うと、飼い主の心は寂しさの方が勝ってしまいます。
でも、これまでの思い出もアルバムとして一緒に詰め込んだノートならどうでしょう?
少しは、ペット終活を行う心も軽くなるのではないでしょうか。
ノートや型式はどのようなものでも構いません。
ですが、このようなペット用の記録ノートを使うと、簡単に見やすく作成できますよ。
筆者も実際にこちらのノートを使って、現在一緒に暮らしている愛猫の思い出ノートを作っています。
こちら! ノートの使用レビュー記事は
3:ペット火葬・供養のリサーチ
ペットの生前から火葬や供養のリサーチをするのは「縁起が悪い」と感じる人もいるかと思います。
ですが、大切な愛犬や愛猫などのペットが旅立った後……。
あなたは冷静な判断ができるでしょうか?
筆者はペットロスカウンセラーとしても活動しています。
その中で多いのが「火葬や供養に後悔が残っている」といったご相談なんです。
最愛のペットが旅立つと、飼い主は気が動転して冷静な判断ができません。
ですから、大切なペットの旅立ちに後悔を残さないためにも、生前からリサーチが必要です。
ペット火葬については、「作業」として淡々と進めてしまう業者もいます。
相手も仕事ですから仕方のないこともあるでしょう。
それでも、飼い主としてはやはり悲しくなってしまいますよね。
こうした深い悲しみや後悔は、ペットロスの重症化にもつながるので注意が必要です。
ペットの火葬は、前もってネットなどでレビューも確認して「ここなら任せられる」と思える業者を見つけてくださいね。
供養の方法については、下記の記事でもまとめています。
ぜひ併せて読んでいただけたら嬉しいです。
ペットのためにできることを考えよう
ペット終活で最低限やっておくと安心な3つのことをご紹介しました。
しかし、これはあくまでも私個人の意見。
大切なのは、「家族であるみなさんがペットのために何をしてあげたいか」です。
きっとそれはペット終活アドバイザーと言う立場でもわからない、家族である飼い主さんだからこそわかるものだと思います。
ご自分のペットのために、何ができるか。何をしてあげたいのか。
ゆっくり考えていってくださいね。
その考える時間も、立派なペット終活ですよ。