みなさんは、「愛犬や愛猫のために私たちが行っていけること」とは何だと思いますか?
人によってさまざまな答えがあるかと思いますが、今回は「愛犬や愛猫と暮らす際に考えてほしいこと」についてお話します。
ペットが自分らしく生きられる環境づくりを
この記事を読んでくださっているみなさんは、きっと犬や猫などの動物が好きなのだと思います。
これから動物と暮らそうと思っている人、今現在ペットと暮らしている人など、状況はさまざまあるかもしれません。
でも、どんな場合であっても忘れずにいてほしいことがあります。
それは、犬や猫なども私たちと同じ「一つの命」だということです。
「そんなこと、もちろんわかってるよ!」と言う声も聞こえてきそうですが、今回私が伝えたいのは「どんなに大切に育てていても、いつかはお別れの時が来る」という事実です。
悲しいことではありますが、命あるものいつかは必ずお別れの時が来ます。
そしてそれは、明日かもしれないし、もしかしたら今日かもしれない……。
「死」は私たち人間にも動物にも、等しくやってきます。
命あるものが生きていく中で唯一「絶対」と言える、どうしても避けられないものなんですよね。
どんなにつらいことであっても、私たちはそのことを心に留めておかなければなりません。
私たちには、ペットたちが最後まで自分らしく生きられる環境を守っていく義務があるのです。
ペットのために早めに考えておきたいこと
ペットたちが最後まで自分らしく生きられる環境を守っていくのが、私たち飼い主の義務だとお話しました。
そのためにも、ペットケアアドバイザー・ペット終活アドバイザーとして活動する筆者の視点から「早いうちから意識して考えておいてほしい」と思うことを、2つご紹介します。
1:ペット保険の検討・見直し
犬や猫などの動物と暮らす際に、まず行ってほしいのが「ペット保険の検討や見直し」です。
私たち人間の場合、日本では健康保険制度が確立しているので、病院にかかったときの診療費も割と安く済んでいますよね。
しかし、動物の場合は自由診療となりますので、基本的に診療費は飼い主の全額自己負担です。
これが、たった1度の通院であれば問題ないかもしれません。
しかし、病気や終末期で通院の回数が増えたり、検査や手術などが必要になったりするとどうでしょうか……?
大切なペットのためであっても、診療費がかさむと飼い主の大きな負担となりますよね。
こうした場合にも、あらかじめペット保険に加入しておくと、診療費の一部を負担してくれるので飼い主としても安心です。
筆者の家にいる猫はこれまでに一度も大きな病気はしたことがないのですが、「お守りがわり」としてペット保険に加入しています。
会社やプランによって補償内容が変わってくるので、数社を比べてみて自分の愛犬・愛猫に合ったペット保険を選ぶようにしましょう。
また、現在すでにペット保険に加入している場合にも「今加入しているプランは、現在の愛犬・愛猫の状態に合った補償内容なのか」をこまめに見直しておくと、いざというときに安心ですよ。
2:ペットの看護・介護のことを考える
次に、ペットと暮らす中で考えておいてほしいのが「ペットの看護や介護について」です。
たとえ今は元気いっぱいの愛犬や愛猫であっても、いつ看護や介護が必要になるかはわかりません。
ペットの介護が急に必要になり、仕事を長く休んだり辞めたりする飼い主さんは決して珍しくはないのです。
今はまだ看護や介護の必要が感じられないペットであっても、いつか来るかもしれないその日のために家族で看護や介護が必要になったときのことを話し合っておきましょう。
- 家族でペットの看護や介護を行う際の役割
- いざというときに頼れる場所(動物病院や介護サービスなど)
- 延命治療が必要になった場合のこと
そして、ここで気をつけてほしいのが「特定の人だけでペットの看護や介護を行わない」ということです。
一人だけで看護や介護を行ってしまうと、愛犬や愛猫が旅立った際にペットロスが重症化しやすい傾向にあります。
ペットロスは誰にでも陥る可能性のあるごく自然なことです。
しかし、重症化するとうつなどの精神疾患にもつながってしまうので注意が必要です。
同居する家族がいる場合には、複数人で協力して看護や介護を行いましょう。
また、一人暮らしであっても近隣の友人やペット介護サービスを利用するなどの工夫が大切です。
ペットの看護や介護は、一人で抱え込まないように意識してくださいね。
最近は、ペットの介護用品なども多く売られています。
体が不自由になった愛犬や愛猫でも過ごしやすい環境をつくり、飼い主側の負担も軽減できるグッズを前もってチェックしておきましょう。
PEPPYなら常に8000アイテム以上が掲載されているので安心!
早い備えはペットの暮らしやすさにつながる
愛犬や愛猫のため、早いうちから考えておいてほしいことについてお話しました。
「ペット保険もペット介護も、わが家にはまだ関係ない」と思う人も多いでしょう。
しかし、先ほどもお話したように、いつペットに病気やケガ、お別れの日が来るのかは誰にもわかりません。
早いうちから備えておくことで、飼い主の気持ちにも余裕ができてペットの暮らしやすさにもつながります。
ペット保険や看護・介護について考えるのに「まだ早い」なんてことはありません。
できるだけ早い段階から、今回お話したことを検討してみてくださいね。