「子どもが生まれたら犬を飼いなさい」という詩もあるほど、動物と暮らすのは子どもにとっていいこととされています。
でも、いざ一緒に育てるとなると不安に感じることもありますよね。
そこで今回は、実際に犬と猫と子ども2人を一緒に育ててきた筆者が身をもって感じたことについてお話します。
動物と子どもを一緒に育てることのメリット
そもそも、なぜ犬や猫の動物と子どもを一緒に育てることがいいと言われているのでしょう?
それは、イギリスで古くから伝わるこちらの詩が大きな要因かもしれません。
子どもが生まれたら犬を飼いなさい。
子どもが赤ん坊の時、子どもの良き守り手となるでしょう。
子どもが幼年期の時、子どもの良き遊び相手となるでしょう。
子どもが少年期の時、子どもの良き理解者となるでしょう。
そして、子どもが青年になった時、
自らの死をもって子どもに命の尊さを教えるでしょう。
こちらは作者不詳の詩なのですが、多くの人の心に残る有名なものとなりました。
動物と子どもを一緒に育てることのメリットは、すべてこの詩が教えてくれるように感じますね。
犬猫×子ども…実際に一緒に育てて感じたこと
筆者には現在、8歳の娘と4歳の息子がいます。
現在は愛犬は亡くなってしまいましたが、それまでは当たり前のように2人と2匹を一緒に育ててきました。
でも、実際のところはどうだったのか…。
ここからは、この経験から筆者が感じたことを正直にお話します。
「詩は本当だったんだ」と実感
上の子が生まれた頃、猫はまだ飼っておらず愛犬だけが我が家にいました。
愛犬が元々優しい性格の子だった…というのもあるかもしれません。
ですが、本当に詩の通り「守り手」のごとく、いつも娘のそばにいてくれました。
それは、下の子が生まれた時にも同じです。
愛犬は子どもたちにとって、優しいお姉ちゃんのような存在でした。
また、愛犬が亡くなった時には子どもたちはまだ1歳と4歳。
「死」というものが、あまり理解できない年齢だった…というのが正直なところです。
ですが、数年経った今でも愛犬の話をしたり、折り紙を作ってお供えしたりすることも。
子どもたちは「命の尊さ」は、まだあまりわかっていないかもしれません。
それでも、詩にあるように愛犬や後から家族に加わった愛猫が、さまざまなことを子どもたちに教えてくれたのは事実だと思います。
動物たちに我慢させてしまうことも…
愛犬や愛猫は本当にたくさんのことを子どもたちに教えてくれたと実感しています。
ただ、その一方で「動物たちを我慢させてしまった」と、飼い主の立場から申し訳なく感じることが多々あったのも事実です。
犬や猫の動物も大切な家族であることに変わりはありません。
ただ、血のつながった自分の子どもたちと比べると、どうしても動物の優先順位は下がってしまうんですよね。
これは私に限らず、お子さんのいるご家庭はどこも同じかと思います。
そのため、愛犬が亡くなった際には「たくさん我慢させてしまった」と深く後悔しました。
綺麗事ばかりではない
犬や猫などの動物と子どもを一緒に育てること。
私は後悔なんかしていませんし、むしろ「本当に良かった」と心から思っています。
ただ、先ほどお話したように動物たちに我慢をさせてしまうことがあったり、お金がかかったり…というデメリットもがあるのも事実です。
それに、子どもを育てるのと同様、犬や猫を飼う際にも大きな責任が伴います。
よく「子どもがいるみなさん、ぜひ犬を飼いましょう!!」と、明るいまとめ方をした記事も見かけますよね。
そうしてまとめたい気持ちはよくわかるのですが、私にはとてもそんな無責任なことは言えません…(笑)。
何かの拍子に動物が子どもに噛み付いてしまったり、反対に子どもが動物にケガをさせたり…という可能性だってゼロではないのです。
「動物と子どもを一緒に育てることは決して綺麗事ばかりではない」と、強く心に留めておく必要があります。
動物でしか教えられないこともある
犬や猫などの動物と子どもを一緒に育てることは、綺麗事ばかりではない…とお話しました。
とはいえ、やはり「動物でしか教えられないこと」も多くあるように感じたのも事実です。
冒頭にご紹介したイギリスで生まれた詩には、「犬」としか書かれていません。
ですが、私は猫や他の動物でも犬と同じように、子どもに大切なことを教えてくれると思っています。
きっと詩の作者も動物を総称して「犬」と表現したのではないかな…と、そんな気もしているのです。
(あくまでも私個人の意見ですが…)
決して「子どもがいる家庭はみんな動物を飼って!」なんて言いません。
ただ、少しでも動物と子どもを一緒に育てたいと思う気持ちがあるのであれば、前向きに検討することをおすすめします!