「ペットロス」という言葉と共に広まりつつある「ペットロスカウンセラー」という仕事。
でも、実際の仕事内容や給料など、まだあまり知られていないことも多いですよね。
そこで今回は、ペットロスカウンセラーとして活動する筆者が、1日の仕事内容・収入・本音など詳しく解説します。
おそらく日本一(世界一かも?)詳しく打ち明けていますので、気になる方はぜひ最後までお読みくださいね。
ペットロスカウンセラーってどんな仕事?
そもそも、「ペットロス」とはどういうものかご存知でしょうか?
ペットロスは「ペットを失ったショックにより飼い主に起こる精神的・身体的不調」のことです。
どんな症状が起こるのかは下記で詳しく書いているので、この記事では割愛しますね。
ペットロスは動物と暮らす人の約8割が陥ると言われています。
しかし一方で「このつらさを周囲に話しづらい」と悩む飼い主さんも多いのが現状。
そんな飼い主さんのつらい気持ちに寄り添う仕事。
それが「ペットロスカウンセラー」なのです。
必要な資格は?
ペットロスカウンセラーの仕事についてお話しましたが、活動にはどのような資格が必要なのでしょうか?
ペットロス関係の資格で有名なのは以下のものです。
- ペットロス・ハートケアカウンセラー
- アニマル・ペットロス療法士
- ペット終活アドバイザー
- ペットロスケアアドバイザー
筆者も「ペットロス・ハートケアカウンセラー」と「ペット終活アドバイザー」を保有しています。
ですが、この仕事をするのには必ずしも資格が必要なわけではありません。
一方で「誰にでもできるのか?」と聞かれればそれも少し違いますし、ご相談くださる方からしても資格があったカウンセラーのほうが安心…ということは事実です。
しかし、何より大切なのは飼い主さまの気持ちを理解して共感できるかどうか。
そして、飼い主さまの心に寄り添いたいという強い想い。
この2つだと筆者は考えています。
ペットロスカウンセラーのある1日
徐々に広まりつつあるペットロスカウンセラーという仕事。
でも、実際どのような活動を毎日行っているのか…まだ謎な部分も多いかと思います。
ここからは、ペットロスカウンセラーである筆者の「ある1日」をご紹介します。
(あくまでも「私の」なのですべてのカウンセラーさんがこうとは限りません。ご了承ください!)
9時〜12時:事務作業・コラム執筆・副業
筆者は現在、数社からペットロスやペット終活のコラム執筆のご依頼をいただいています。
犬や猫について書ける動物ライターは多いですが「ペットロス」や「ペット終活」について書けるライターはまだ少ないのが現状。
なので、私からメディアに営業をかけることもありますが、ほとんどは企業さまから依頼をくださいます。
元々文章を書くことが好きで、副業としてWebライターも行っている筆者。
カウンセリングの予約などが入っていない時間のほとんどは、コラム執筆や副業のライター業務にあてています。
個人事業主なので、事務作業もすべて自分の仕事。
取引先へのメール返信や経理関係の書類作成なども、午前中にまとめて済ませることが多いですね。
12時〜13時:電話でのカウンセリング
この日はカウンセリングのお約束が2件あり、1件目は電話でのご相談でした。
カウンセリング自体は40分間なのですが、事前にいただいたアンケートの確認なども行うので最低でも1時間は確保しています。
電話は「相手の表情が見えづらい」といった難点もあるのが正直なところです。
しかし、飼い主さまによっては「それがかえって話しやすい」という意見もありましたよ。
13時〜14時:記事構成案を練る
次の日に執筆したいコラムの構成を考えます。
執筆作業は構成を前もって考えておくと、書きやすく読みやすくなるのでおすすめです!
14時〜:休憩時間
午後にカウンセリングのお約束がない日だと、このタイミングで子どもを幼稚園にお迎えにいきます。
この日は午後からカウンセリングが入っていたので、子どもは預かり保育に。
私は移動の時間まで少し休憩しました!
15時〜16時:対面でのカウンセリング
この日のもう1件のカウンセリングは、対面でのご依頼でした。
場合にもよりますが、対面カウンセリングのほとんどは駅近くのカフェで行っています。
この日もカフェでのお約束でした。
飼い主さまのお顔を見ながらお話できる対面でのカウンセリング。
お空に旅立った悲しみはもちろんですが、ペットへの愛情もとてもよく伝わってきます。
働き方は自分次第のことが多い
筆者はまだ小さな子どもがいるため、基本的には平日の夕方までしかクライアントさまとはお会いできません。
ですが、じつは先ほどお話した以外にもペットロスカウンセラーとしての仕事・働き方はいろいろとあるのです!
詳しくお話していきますね。
夜の時間帯・休日はメールでの仕事を
筆者の運営するカウンセリングでは「テキストプラン」を設け、LINEやメールでのご相談も承っています。
こちらは「◯日間・メッセージ数無制限で◯円」というような料金体系。
そのため、他の業務や家事とも並行して、自分の都合のいいタイミングでクライアントさまにお返事できるのです。
以前は「ペットを亡くして心細い飼い主さまのため」と、24時間ずっとメッセージを受けていました。
しかし、私も人間ですのでやはり無理がありましたね…(苦笑)。
現在では8時〜21時の間のみの返信にしていますが、子どもが家にいてもできるので土日もOK!
好きなタイミングでメッセージを送れるというのは、私からしてもクライアントさまからしても大きなメリットとなっています。
病院出張やセミナー講師をしている人も
ペットロスカウンセラーとして活動する人の中には、動物病院に出向いたりセミナーや勉強会の講師として活動する人も多くいます。
私もですがペットロスカウンセラーの多くは「フリーランス」ですので、働き方は自由なことが多いですね。
私もいつかはセミナーを…という目標はあるのですが、人前に立つと動悸が激しくなるので難しいかもしれません(笑)。
ペットロスカウンセラーの仕事内容については大体わかっていただけたかと思います。
でも、きっと多くの方が気になるのは収入面ですよね?
安心してください。そこに関しても正直にお話します……!
ペットロスカウンセラーは稼げているの?
ここからは、ペットロスカウンセラーとして活動する筆者の収入面についてお話していきます。
繰り返しになりますがこれはあくまでも「私の話」ですので、ご参考程度にお読みくださいね。
需要は大有りだけど求人はない
先ほどもお話しましたが、ペットロスは決して珍しいことではありません。
動物と暮らす人も増えていて、そのうえ約8割がペットロスに陥ってしまう。
そう考えたら、この仕事の需要はものすごくありそうですよね。
でも一方で、「ペットロスカウンセラー 求人」と検索してみるとどうでしょう?
ほとんどペットロスカウンセラーの募集は出てこないのが現状なんです。
これはペットロスカウンセラーという職業自体、まだあまり知られていないからなのかもしれません。
しかし、求人がないから仕事がない…と諦めるのはまだ早いですよ!!
個人事業として行えばOK
たしかに、ペットロスカウンセラーの求人はほとんどないのが事実。
ですが、「=仕事がない」というわけではありません。
需要は大有りなのですから、どこかに所属(就職)しなくても仕事として行うことは十分可能です。
というのも、現在ペットロスカウンセラーとして活動する人の多くはフリーランス。
つまり、個人事業主として届けを出している人がほとんどなんですね!
個人事業主としてペットロスカウンセラーをする場合、下記のような活動の仕方があります。
- 自身でホームページやSNSから依頼を受ける
- 既存のカウンセリングサロンにカウンセラー登録する
- 動物病院やペットサロンと提携して出張カウンセリングを行う
筆者の場合は1番の形のみをとっていますが、中にはこのすべてを行っている人もいらっしゃいます。
1から3のすべてだと、そのぶん集客も増えるので「ガッツリこの仕事をしたい!」という人にはおすすめです。
単価は高めにできるが安定はしない
ペットロスに関わらず、カウンセラーは心に寄り添う仕事です。
一度に多くの案件を受けられないため、単価が高額となるのが一般的。
カウンセリングの相場は10分1000円と言われています。
個人事業主として会社などを通さずに活動すれば、仲介料を引かれることもありません。
なので、「相場=給料(報酬)」となることも多いでしょう。
単価を高めに設定すれば、そのぶん収入も上がりますね!
ただ、私の場合は自身のペットロス経験から「カウンセリングを安価で行う」と決めています。
そのため、私はカウンセリングでの収入はかなり少ないです。
\ カウンセリングは安価がモットー /
私のペットロスカウンセラー収入内訳(2023年11月現在)
- 各メディアへの記事提供……月2万〜5万円
- ペット系YouTubeへの台本提供……月2万〜5万円
- 記事や商品制作の監修……月1万〜3万円
- カウンセリング……月3000円〜3万円
- 電子書籍の印税……月500円〜5000円
※ライター副業の収入は含んでいません
ここに副業での収入などもプラスされるのですが、全体的に安定していない…というのが正直なところですね。
カウンセリングは立て込む時には本当に忙しいのですが、パタっとご相談が来なくなることも多いです。
一方、メディアでの記事提供は比較的安定して依頼をいただきます。
最近では、ペットロス関連の記事や商品制作の監修依頼も増えました。
「ペットロスカウンセラー」と言っても、カウンセリング以外にもさまざまな仕事があるので、本当にやり方によって収入は大きく違ってくるかと思います。
初めはスキルマーケットで仕事をするのがオススメ!
ペットロスカウンセラーとして活動を始めても、すぐにはうまく集客できないこともあるかと思います。
まずは、スキルマーケットで仕事を募集するのがオススメです!
じつは私も、開業届を出す前はスキルマーケットやSNSでいくつかご相談をお受けしていました。
ペットロスカウンセラーとしてサービスを出品している人は意外と多いので、ページを覗いてみるだけでも勉強になりますよ。
また、カウンセリング以外のコラム執筆などの仕事も、スキルマーケットやクラウドソーシングで募集できます。
もちろん、依頼を待つだけではなく、自分から気になる案件に応募することもできますよ。
ペットロスカウンセラーは、資格の有無などよりも経験を積むことがとても重要です。
自身でいきなり個人事業主として仕事を始める前にこうした場所でしっかり経験を積んでおきましょう。
大変な仕事だけれど、やりがいがある!
ペットロスカウンセラーという仕事について、日本一…いえ、世界一詳しくお話しました!
この仕事はやり方によってはかなり稼ぐことができるでしょう。
でも、安定はしていませんし精神的にも本当に大変なので、「稼ぎたい」だけでこの仕事はできないと思っています。
冒頭にもお話したように、この仕事で大切なのは「飼い主さまの気持ちに寄り添いたい」という気持ちです。
大切なペットを亡くして悲しむ飼い主さんの心に寄り添うのはラクではありません。
私の場合、一緒に泣いてしまったり考えすぎて不眠症になったり…なんてことも(笑)。
それでも飼い主さまからの「ありがとう」は何にも替えられないほど嬉しくて、大きなやりがいを感じます!
私のもとには「ペットロスカウンセラーとして活動したい」という方からもメッセージが来ます。
そのメッセージにも「この仕事、おすすめですよ!」と返信しづらいのが本音……。
でもやはり、少しでも多く同じように活動してくださる人が増えるのは嬉しくて心強いです!
今回のこの記事、正直に書きすぎて少々不安もありますが……(笑)。
少しでも、ペットロスカウンセラーとして活動したい人のお役に立てたなら嬉しいです。
ペットロスカウンセラー相談プランもあります
筆者のペットロスカウンセリングサービスにおいて、カウンセラーを目指す方向けの相談プランも作りました。
- ペットロスカウンセリングの流れを知りたい
- カウンセラーとして気をつけることは?
- 活動する上で大変だったことを聞いてみたい
など、疑問は人によって違うかと思いますので、ぜひこの機会にお試しくださいね!
筆者の起業した経緯など詳しくはこちら
筆者は愛犬の死がきっかけでこの仕事を始めました。
自身がペットロスに陥ってからのこと、ペットロスカウンセラーになるまでのこと、起業してからのこと…。
さらに、先ほど少しお話した「カウンセリングを安価にしている理由」まで!
平凡な主婦がペットロスカウンセラーとして起業した経緯を、Amazonで購入できる電子書籍にまとめています。
Kindle Unlimitedに登録されている方ならば追加料金なしですので、もっと気軽に読むことができておすすめです。
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ご興味があれば読んでみてくださいね!