愛犬や愛猫を亡くして涙が止まらない……。
そんなつらいペットロスですが、周囲の人になかなか理解されずに苦しんでいる人も多いかと思います。
この記事では、自身もペットロスに陥った経験のある筆者が、周囲の人からペットロスを理解されずに悩んでいる飼い主さんに伝えたいことをお話します。
ペットロスはうざいですか?
私のもとにご相談をくださる飼い主さまの多くが、まず初めにこうおっしゃいます。
なぜかというと、「ペットロス」で検索をしようとすると続けて「うざい」という候補のワードが出てくるからなんですよね。
普段ならば、検索候補のワードに一喜一憂なんてしません。
でも、愛犬や愛猫などの大切な家族でもあるペットを失って、人生のどん底にいるようなときにこのワードを見てしまったら、苦しさに追い打ちをかけられるようなものです。
実際に、私もペットロスで悩んでいたときはこのワードで傷つきました。
さらに、愛犬が亡くなった後のSNSの投稿に対して「たかが犬で大袈裟だ」なんてメッセージが来たこともありましたよ。
今ならば言い返せるかもしれませんが、当時は悲しくてつらくて、泣きながらそのメッセージを消すことで精一杯でした。
ペットロスについてもう少し詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめです。
理解できない人がいるのは仕方ない
ペットロスは誰にでも起こり得る、ごく自然な反応です。
でも、だからと言って「うざい」と思っている人が「おかしい」とか「間違っている」というわけではないと思っています。
ペットロスに陥る人の多くは、犬や猫などの動物が好きな人なのだと思います。
親子やきょうだいのように一緒に暮らしてくきたペットは「単なる愛玩動物」ではない、大切な唯一無二の存在となったはず。
だけど、誰にだって興味が持てないことってありますよね?
筆者はもちろん動物が大好きですしペットロス経験者なので、愛犬や愛猫を失った飼い主さんの苦しみがとてもよくわかります。
ですが、動物が苦手な人や犬や猫と暮らしたことのない人だって、たくさんいます。
そうした人たちに「ペットロスのつらさを理解してほしい」と言っても、やはり難しいことなのだと私は思うんです。
また、動物を飼ったことのある人だとしても「ペットロスを理解できない」という人は少なからずいます。
それについても、ペットロスで悩む人はつい「あの人は冷たい」なんて思ってしまいがちですが、決してそうではありません。
私たちと同じように犬や猫と暮らした経験のある人であっても、別の人間ですから考え方は違っていても仕方がないんです。
では、なかなか理解してもらえずに苦しむ飼い主は一体どうしたらいいのでしょう?
理解できる人に理解してもらえればOK
身近な人に理解してもらえないのは、とてもつらいですよね。
でも、その人の考えにとらわれる必要はないと私は思いますよ。
なぜなら、あなたの今ある「時間」だって無限ではありません。
その大切な時間、あなたならどちらに使いたいですか?
- ペットロスを理解できない人にわかってもらおうとする
- ペットロスを理解してくれる人と悲しみを共有する
1番は時間を費やしたところで、本当に叶うのかどうかもわかりません。
それならば、2番を選んでお空に旅立ったペットを想う時間をもっと増やしたいと思いませんか?
こうしてペットを想って誰かと悲しみを共有することは、ペットロスを受容する近道でもあります。
今は、下記のようなペットロス専用のコミュニティーサイトだってあるほどです。
私も愛犬を亡くした当時は、Instagramで「ペットロス」のハッシュタグでつながったみなさんと励まし合っていました。
「傷の舐め合いだ」なんていう声も聞こえてきそうですが、それでいいんです。
繰り返しになりますが、悲しみを一人で溜め込まないのがペットロスを克服する近道ですからね。
ペットロスで悩んで苦しんでいることは何もおかしいことではありません。
「うざい」と思う人がいたって、あなたはあなた。たくさん悲しんでいてもいいんです。
自分のペースで大丈夫!
ペットロスのつらさを理解してもらえずに苦しむ方へ伝えたいことをお話しました。
ペットロスを理解できない人がいるのは仕方のないことです。
でも、あなたがたった1人で悲しみを抱え込む必要はありませんよ。
先ほどお話したようにSNSでペットロスで悲しむ仲間とつながったり、私のようなペットロスカウンセラーに相談したりして、理解できる人に理解してもらいましょう。
あなたはうざくもないし、ひとりぼっちでもありません。
ご自分のペースで、ゆっくり前を向いていきましょうね。
筆者の運営するペットロスカウンセリングでもお話をお聴きできます。