「ペットロス」と検索すると「カウンセリング」というワードも出てきますよね。
しかし、ペットロスで本当にカウンセリングが必要なのか悩む人も多いはず。
今回は、ペットロスカウンセリングがおすすめな人の特徴・カウンセリングを受ける前に知っておいてほしい注意点をお話します。
ペットロスカウンセリングを受けようか悩んでいる人は、ぜひ最後までお読みくださいね。
ペットロスにカウンセリングは必要?
筆者はペットロスカウンセラーとして活動しています。
しかし、すべての人にカウンセリングをおすすめするわけではありません。
なぜかというと、ペットロスは病気ではなく自然な現象だからです。
最愛のペットを亡くすと、「ペットとの別れに対する精神的なショック」から飼い主の身にはさまざまな症状が現れます。
人によって症状は違いますが、代表的なのは以下のものです。
- 不眠
- 拒食
- 幻覚や幻聴
- 無気力
- 涙が止まらなくなる
こうした症状が出てくるペットロスですが、この段階ではまだ「病気」ではありません。
確かに、とてもつらい状態ではあるのですが、大切な家族を失ったのですからこうした不調は「ごく自然なこと」なのです。
しかし、ペットロスも重症化すれば、うつなどの精神疾患へと発展する恐れがあります。
そうした重症化を防ぐために利用していただきたいのが「ペットロスカウンセリング」なのです。
ペットロスカウンセリングがおすすめな人
では、どのような人にペットロスカウンセリングがおすすめなのでしょうか?
自身もペットロス経験者であるカウンセラーの立場から、カウンセリングをおすすめしたい人の特徴をお話します。
受けてみたいと直感で思った人
直感は言うなれば「心の声」です。
その直感で、ペットロスカウンセリングを受けてみたいと思った。
それはつまり、自分で意識していなくても「誰かに聞いてもらうことが必要だ」と心の奥で強く感じているということ。
ですから、ぜひ前向きに検討してみるといいかと思います。
「カウンセリング」と聞くと敷居の高いイメージですが、実際はそうでもありません。
筆者もそうですが、ペットロスカウンセラーとして活動する人には「ペットロス経験者」が多いです。
なので、ペットロスのつらさをわかってくれる仲間のようなものですね。
こうしたカウンセラーと出会えれば、きっと身構えることなく話ができると思いますよ。
ぜひ、ご自分に合ったペットロスカウンセラーを見つけてくださいね!
ご参考までに…筆者のペットロスカウンセリングはこちらです
周囲につらい気持ちを話せない人
筆者はこれまでに多くのペットロス経験者の方とお話してきました。
ペットロスは動物と暮らしている人ならば誰にでも起こり得ることです。
しかし、その中でも「重症化の一歩手前まで行ってしまった人」の多くには次のような特徴がありました。
- 責任感の強い人
- 仕事や家庭などで、弱音を吐きづらい立場にいる人
- 家族間でペットロスでの温度差を感じている人
- 周囲にペットロスを理解してくれる存在がいない人
こうした人々は「つらくて悲しい」という、ありのままの気持ちを周囲に話せずに心の奥に溜め込んでしまう傾向にあります。
心のバケツが悲しみでいっぱいになってしまうと、バケツはいつかひっくり返ります。
その前に、少しずつ悲しみを外に出してあげるのが大切ですよ。
家族や周りの人にペットを亡くした後の素直な気持ちを話せないでいる人は、ぜひペットロスカウンセリングを検討してみてください。
つらい気持ちを吐き出して、自分だけで溜め込まないようにしてくださいね。
しかし、ペットロスカウンセリングを受ける前に「これは心に留めてほしい」ということもあります。
ペットロスカウンセリングは「受ければ解決」ではない
私がペットロスカウンセラーとして飼い主さまのお話をお聞きする中で、このような方がたまにいらっしゃいます。
そうですよね、そこをとにかく知りたいですよね!
私もペットロス経験者ですので、その気持ちはよくわかります。
しかし、私たちペットロスカウンセラーであっても、その明確な方法はわかりません。
「ペットロスカウンセリングを受ければ全て解決」というわけではないのです。
カウンセリングはゴールではなく休憩所
「カウンセリングを受ければペットロスから抜け出せる」と思っている人もいますが、これは大きな間違いです!
ペットロスカウンセリングは、魔法なんかではありません。
カウンセリングを受けたからと言って、すぐにペットロスを受容できるわけではないのです。
私にご相談くださった方の中には、2週間ほどで「もうすっかりペットロスから抜け出せました」という飼い主さんもいらっしゃいました。
しかし、ペットロスにはいくつかの過程があります。
その過程を一つ一つ乗り越えた先に「ペットロスの受容」というゴールが見えてくるのです。
つまり、「ペットロスカウンリングを受けること=ゴール」ではありません。
カウンセリングは、あくまでもペットロスを受容するまでの道のりにある「休憩所」だと思ってください。
ずっと走り続けていると疲れてしまってかえってゴールするのが遅くなってしまうこともありますから、休むことも必要なのです。
時間をかけて自分のペースで向き合うことが大切
ペットロスカウンセリングはゴールではないと聞いて、ショックに感じてしまった人もいるかもしれませんね。
でも、愛するペットと過ごしてきた濃くて幸せだった日々。
そんな大切な日々を失って、たった数日で受け入れられるわけがありません。
だから、焦る必要なんてないんですよ。
ペットロスは、時間をかけてゆっくり向き合っていくことが重要です。
時々、他人のペットロスを受容するまでの期間と比べて「私は遅い」と心配してしまう人もいらっしゃいます。
でも、あなたはあなた。焦らずに、自分のペースで前を向いていくことが大切です。
お空に行ったペットも「ゆっくりで大丈夫だよ」と言ってくれていると思いますよ。
こうしてゆっくり進んでいく中で、必要に応じてペットロスカウンセリングを利用してみてくださいね。
カウンセリングはあくまでもヒント程度に
ペットロスカウンセリングがおすすめな人の特徴・受ける前に知ってほしい注意点についてお話しました。
ペットとの人生が人それぞれであるように、ペットロスとの向き合い方も人それぞれです。
ぜひ、カウンセリングも「ペットロスとの向き合い方のヒントの一つ」として考えてみてくださいね。
読むカウンセリングもおすすめ
筆者も愛犬を亡くしたことをきっかけに、ペットロスカウンセラーの活動を始めました。
そんな私の「愛犬を亡くしてから今に至るまで」をまとめた本が、Amazonにて発売中です。
- 私のペットロス経験談
- 私なりのペットロスとの向き合い方
- カウンセリングで実際にお話していること
こうした内容を、ペットロスに陥った飼い主さま向けにまとめています。
電子書籍ですので、購入後はスマホやタブレットからお読みいただけます。
Kindle Unlimitedに登録されている方ならば追加料金なしで、もっと気軽に読むことができておすすめです。
「ペットロスカウンセリングは気になるけれど、実際に受けるのはまだ不安」という飼い主さんに読んでいただきたい一冊です。
みなさんが「ご自分らしいペットロスとの向き合い方」と出会えますように。