愛犬や愛猫を亡くし、ペットの供養について悩んでしまう人も多いかと思います。
あまり知られていませんが、ペットと飼い主は同じお墓でも大丈夫なことも!
今回は、ペットの供養の方法について詳しく解説します。
ペットの供養…何が正解?
ペットロスカウンセラーとして活動していると、供養についての質問も多くいただきます。
- ペットの供養、何が正解なんですか?
- 私は自宅供養を考えていたけれど、家族は納骨するべきだと言う
- 知り合いが散骨を選んでいたけれど、実際どうなの?
このように、人によって供養の考え方はさまざまです。
同じ家族間であっても自宅供養をしたい人と納骨をするべきだと考えている人など、まさに十人十色。
ですが、ペットの供養の方法に正解・不正解はありません。
自宅に置くのも、納骨するのも、家族であるみなさんが納得して決めたことこそが正解なのです。
日本では昔から亡くなった人の遺骨を四十九日や一周忌に合わせて納骨してきました。
そのため、ペットでも同様に考える方が多く「納骨しなければペットの魂が天国へのぼれない」と思う人も多いのですね。
しかし、遺骨はあくまでも「ペットが生きた証」です。
そこに魂が閉じ込められているわけではないので、安心してくださいね。
昔の考え方にとらわれず、家族でしっかり供養の方法を決めていきましょう。
主なペット供養の方法
家族で話し合って決めると言っても、どのようなものが一般的なのかも知っておきたいですよね。
ここからは、主なペットの供養方法についてご紹介します。
1:ペット霊園に納骨
ペット供養の中でも昔からポピュラーな方法とされてきたのが「ペット霊園への納骨」です。
ペット霊園には大きく分けて2種類あります。
- 仏式のペット霊園(お寺が管理)
- 宗教・宗派不問のペット霊園(民間事業が経営)
こちらは「どちらがいい」といったことはありません。
ただ宗派によって供養の仕方なども変わってくることもあるので、事前に見学などさせてもらうと安心ですね。
ペット霊園を選ぶポイント
以前、大阪の民間で経営されていたペット霊園が突如閉鎖した事例がありました。
飼い主さんたちが閉鎖を知り霊園に向かった際、すでにペットの遺骨は掘り返されて野ざらしに…。
連れて帰りたくても、どの遺骨が自分のペットなのかわからずにいたそうです。
なんとも痛ましい出来事ですよね。
このようなことも起こってしまう可能性も捨てきれないペット霊園への納骨。
ペット霊園への納骨を行う際には、以下のことに注目してペット霊園を選んでみてください。
ペット霊園の選ぶポイント
- 自宅から行きやすい場所にある
- ペット霊園の経営・管理の体制
- 園内の雰囲気が良いか
今はネットで簡単にその霊園の口コミを見ることができます。
実際に見学に行ったりネット上での評価を見たりして「ここなら安心して任せられる」というペット霊園を見つけましょう。
2:自宅で供養
自宅で供養するのも、ペットの供養では一般的です。
筆者自身も転勤族で引っ越しの可能性があるため、納骨はせずに自宅に遺骨を置き供養しています。
自宅での供養にも大きく分けて2種類の方法があります。
部屋に仏壇を作る
こちらは、部屋の一角に写真やお花と一緒に遺骨を置いて供養する方法。
人間のような立派な仏壇も販売されていますが、部屋に馴染むようにかわいらしく供養される方も多いです。
筆者も家族が集まることの多いリビングに、愛犬の遺骨を安置しています。
リビングならば誰かしらはいるので、きっと愛犬も寂しくないと思っています。
遺骨カバーは重厚感のあるものだと「いかにも」という感じで、来客時などに気になることも。
こちらも家族の自由ではありますが、個人的にはかわいい遺骨カバーがおすすめです。
庭にお墓を作る
家の外にスペースがある場合は、庭にペットのお墓を作るのもいいですね。
人間の場合では法律に触れてしまいますが、ペットの場合では法律上も問題ありません。
ただ、そのまま遺骨を埋めてしまうと、雨水が溜まったりカビが発生したりという心配もあります。
庭にペットの遺骨を納骨する際には、比較的お安く購入できる小さめのお墓もおすすめですよ。
庭にも部屋の中にも置ける小さなお墓もあります!
3:散骨
また、ペットの遺骨を散骨する人も珍しくはありません。
- 好きだった散歩コース
- よく遊びに行っていた海
- 自宅の庭
このような場所に遺骨を撒く飼い主さんが多いようです。
散骨にも特に法律上の縛りはありません。
ただし、近隣の人へのマナーとして「遺骨をパウダー加工する」ということは忘れないようにしましょう。
また、散骨は一度行うと取り返しがつきません。
筆者がペットロスカウンセラーとして活動する中で「供養の方法に後悔している」という人は非常に多くいます。
自分や家族が本当に後悔しない方法なのか、ゆっくり考えるようにしましょう。
海への散骨ならペット散骨プランのあるところが安心です!
でも、できるならばペットと一緒のお墓に入りたいという人も多いはず。
どうすればペットと一緒のお墓に入ることができるのでしょう?
飼い主とペット、一緒のお墓に入れる?
ペットの遺骨の供養方法についてお話しました。
しかし「ペットと一緒のお墓に入りたい」と思う人も珍しくはないはず。
筆者も今は自宅供養していますが、私が死んだ後には一緒のお墓を希望しています。
「ペットと人は一緒のお墓に入れない」と思っている人も多いですよね。
でも、じつはそんなことはないんです!
法律上には問題ない
ペットの遺骨は法律で言うと「物」として扱われます。
(なんだか寂しいですけどね…)
ですので、特に納骨を規制する法律は今のところ存在しないのです。
つまり、遺骨を庭に埋めたり道に散骨したりといった場合と同じく、人と一緒のお墓に入るのにも法律上は問題ありません。
それなら、どこの墓地でも人間と一緒に納骨可能なのか…というと、そこはちょっと違います。
霊園・墓地の規定による
人とペットが一緒のお墓に入ることは、法律上は問題ありません。
しかし、宗教や宗派を重んじて「人と動物が一緒に納骨される」という部分に抵抗のある人が多いのも現状なのです。
なので、現段階では霊園や墓地の規定によって「一緒のお墓に入れるか否か」は変わってきます。
近隣の霊園や墓地、お寺などには前もって確認してみましょう。
また、同じお墓に入る予定の家族にも意見を聞いておくのを忘れないでくださいね。
ペットと一緒に入れるお墓は年々増えている
近隣の霊園や墓地の規定でNGだったみなさんも諦めるのはまだ早いですよ!
ペットを家族として扱う人が増えてきている昨今、ペットと一緒に入れるお墓も段々と増えてきています。
また、従来の霊園だと、永代使用量・墓石代・管理費…と、高額なお金がかかることがネックでした。
しかし、近年増えつつある「納骨堂」であれば、墓石代がかからないので霊園や墓地への納骨よりも料金が安価で済みます。
近隣の納骨堂でペットと一緒に入れるところがないか、ぜひ調べてみてくださいね。
関東近郊の方であれば、利用者の口コミも良く宗教・宗派不問のこちらがおすすめです!
ペットと飼い主が安心できる供養方法を
冒頭にもお話しましたが、愛犬や愛猫の供養の方法に正解・不正解はありません。
ペットが安心して眠れる場所。
そして、飼い主さんも心を落ち着けてペットへお祈りができる場所で供養することが大切です。
ご家族ともよく相談して、ご自分たちに合ったペットの供養方法を見つけましょう。