みなさんは「ペット終活」という言葉を聞いたことはありますか?
近年よく耳にすることの増えたペット終活ですが、具体的に知っている飼い主さんはあまりいないかもしれませんね。
この記事では、ペット終活がなぜ最近注目されつつあるのか、どのようなことを行っていくのかを詳しくご紹介します。
ペット終活とは?
人間でも数年前から「終活」という言葉を聞くようになりましたよね。
「終活」とは、人生の終わりを迎えるための準備で、人間の場合では財産分与や葬儀やお墓の準備などをしておく人が多いようです。
「でも……犬や猫はお金なんて持っていないし、一体“ペット終活”ではどのようなことを行うの?」と、飼い主のみなさんは疑問に思うはず。
ペット終活で一般的なものは次のとおりです。
- 思い出ノートの作成
- ペット保険の見直し
- 介護や看護について家族で話し合う
- 看取る場所を決める
- エンゼルケア・火葬業者のリサーチ
- 供養の方法を決める
犬や猫、他の動物でも「ペット」は今や単なる愛玩動物ではなく大切な家族です。
その大切な家族の人生の終わりまで、ペットにその子らしく過ごしてもらい、飼い主も悔いのないように見送るための準備……それがペット終活なんですね。
なぜ、ペット終活は注目されている?
では、なぜ近年ペットにおいても終活が注目されているのでしょうか?
ひと昔前に比べると、人間だけではなく動物の医療も大きく発達し、それに伴って犬や猫の寿命も伸びてきました。
十何年という月日を共に過ごして、動物と私たち人間は「ペットと飼い主」という関係よりも「親と子ども」や「きょうだい」のように近い存在になっています。
しかし、自然の摂理から言っても私たち人間よりも動物のほうが早くに旅立ってしまいます。
とても悲しいことではありますが、命あるもの「死」は絶対にやってくるのです。
そうして親子やきょうだいのように長年一緒に過ごしてきたペットが亡くなると、人はペットロスに陥ります。
ペットロスは決して珍しいことではありません。
しかし、愛犬や愛猫の死に悔いが残ることによってペットロスは重症化し、うつなどの精神疾患へと発展してしまうケースもあるのです。
ペットロスを避けることは難しいかもしれませんが、重症化させないために。
そして、家族同然に過ごしてきた大切なペットのために、近年ペット終活が注目されているんですね。
では、私たち遺される家族は大切なペットのために何ができるのでしょうか?
私たち家族にできること
ペット終活ではどのようなことを行うのが一般的なのかは先にもお話しましたが、大切なのは「家族としてその子に何をしてあげたいか」です。
「これをするべき!」とか「それはしないで」というような、明確な正解や不正解はありません。
まずはみなさんがペットのために何をしてあげたいのかを考えてみてくださいね。
その考えている時間だって、立派なペット終活です。
なんだか難しそうと思ってしまわずに、私たち家族に今からできることを少しずつ考えていきましょう。