犬や猫などの動物と暮らしていて、ペット終活に興味のある人もいるでしょう。
でも、「ペット終活ってまず何から始めればいいの?」と悩んでしまいますよね。
この記事ではペット終活におすすめな「思い出ノート」について解説します。ぜひ一緒に作ってみてくださいね。
思い出ノートとは?
「思い出ノート」というのは、簡単にいうと「アルバムとエンディングノートを合わせたようなもの」です。
ちなみに、エンディングノートというのは人間の終活でも用いられることの多い、「人生の最期までにやりたいことを書いたノート」のこと。
何からすればいいのかわからない人は、まず思い出ノートを作ってみましょう!
思い出ノートで作りたいページ
ペット終活に「これをやるべき」という正解がないように、思い出ノートも基本的には飼い主さんの好きなように作ればOKです。
「えっ、そんなこと言われても悩んじゃって作れない!」という飼い主さんはぜひ次のようなページを作ってみてくださいね。
ペットとの出会いを書こう
まずは、愛犬や愛猫との出会いについてまとめていきましょう。
いつ、どこで、どのように出会って、どんな経緯で家族になったのか。
名前をつけた際のエピソードや、はじめて家に来た日の様子など、思い出せる範囲内でいいので細かく書いてみてくださいね。
ペット終活を始めると、つい「ペットとのお別れが来る」ということに意識を向けがちで、寂しい気持ちが勝ってしまいます。
出会った時の幸せな瞬間を思い出して、愛犬や愛猫との思い出はたくさんあったのだということを再確認してくださいね。
写真もたくさん貼ろう
思い出ノートには、ペットとの思い出の写真もぜひたくさん貼ってくださいね。
これまでのものはもちろん、終活を始めた今のものも撮って残しておきましょう。
私は数年前に愛犬をお空へ見送ったのですが、亡くなった後で写真が少ないことに気づき後悔しました。
ブラックの毛色の子で写真写りがあまり良くなかったので、気づくとカメラを向けなくなっていたんです……。
「写真写りなんて気にしなければよかった」と何度も悔やみました。
愛犬や愛猫がどんな色であっても、どんな姿であっても、大切な思い出をしっかり写真に収めておくことをおすすめします!
“ペットのためにしてあげたいこと”をまとめよう
命あるもの、お別れの日を避けることは絶対にできません。
ですが、その日まで愛するペットとどう過ごしていくのかは、私たち飼い主にも選ぶことができるのです。
難しく考える必要はないので、お別れの日までにしてあげたいことを思い出ノートにまとめておきましょう。
一緒に行きたい場所や会わせてあげたい人などを書くのもいいのですが、普段の食事管理が必要な子の場合には「おいしいものを食べさせてあげたい」などもいいかもしれません。
私はペットロスカウンセラーとしても活動しているのですが、以前お話を伺った飼い主さまは「最期まで大好きなものを食べさせてあげられなかった」と後悔していらっしゃいました。
してあげたいことをノートにまとめておいて、実行するときにはかかりつけの獣医師さんと相談しながら行ってくださいね!
飼い主の素直な気持ちも書きましょう
そして、飼い主さんの今の素直な気持ちもノートにまとめておきましょう。
無理に明るく書こうとせずに、ペット終活を意識し始めた今の正直な気持ちを書いてくださいね。
まだ先の話になりますが、ペットロスで悩む人の多くは「自分の気持ちをうまく外に出せない人」です。
そういった方々はペットを亡くした後だけではなく、愛犬や愛猫の看護や介護をしているうちから、つらい気持ちを心の内に溜め込んでしまいがちです。
不安な気持ちがある場合には我慢せずに思い出ノートに書き込んでくださいね。
自分の気持ちを可視化して、しっかり受け止めるようにしましょう。
思い出ノートはあなたとペットだけの大切な宝物
こうして出来上がった思い出ノートは、あなたと愛犬や愛猫との大切な宝物です。
ペット終活の間はもちろん、最愛のペットがお空に旅立った後の心の拠り所にもなってくれますよ。
毎日の些細な出来事だって、ペットちゃんにとっては大切な思い出のひとつです。
どんなことでもいいので、少しずつページを増やしていってくださいね。