犬といえば毎日の散歩がとても大切ですよね!
しかし、お散歩コースを重要視している飼い主さんは意外と少ないのではないでしょうか。
お散歩で通る道……じつは毎回変えないといけないって知っていましたか?
この記事では、犬の散歩が必要な理由とコースの正しい決め方についてお話します。
犬の散歩が必要な理由
まず初めに、なぜ犬にとって毎日の散歩が必要なのかをおさらいしておきましょう。
犬に毎日散歩をさせるのには、大きく分けて2つの理由があります。
- 運動不足の解消
- ストレス発散
犬には歩いたり走ったりという平面運動が欠かせませんが、おうちで飼われている子の場合は運動できるスペースも限られてしまいますよね。
こうして運動できずにいると犬は運動不足になってしまい、肥満などの原因にもなります。
さらに、お外に出て歩くことは、犬にとってストレス発散のできる大切な場です。
ストレスが溜まってしまうと体調を崩したり問題行動を起こすようになったり、犬に大きなダメージを与えます。
そのため、飼い主が毎日お散歩に連れ出して運動させてあげることは、犬と暮らす際の絶対条件と言っても過言ではありません。
また、犬の大きさによって散歩に必要な時間は変わってきます。
小型犬であれば1回に15分〜30分、中型犬は1回45分程度、大型犬は60分〜90分程度、これを1日に2回行うのが理想だと言われています。
超小型犬や老犬の場合には、毎日散歩を行う必要はないとも言われています。
しかし、ストレス発散のためにも、抱っこやカートなどでも構わないのでできるだけ外に連れ出してあげるのがおすすめです。
散歩コースは毎回変えるのが正解
「お散歩コース」というくらいですから、いつも散歩の時はおなじ道を通るという人も多いでしょう。
しかし、じつはお散歩コースは毎回変えるのが正解なんです!
なぜお散歩コースを毎回変えるのがいいのか、詳しくお話していきます。
脳の活性化につながる
人間でもそうですが、毎日おなじことを繰り返していると、脳は同じ刺激しか受けません。
そうすると脳を使うことが少なくなってしまい、犬でも人間同様に認知症を発症しやすくなってしまうのです。
毎回違う道を通ることで、犬の好奇心はくすぐられます。
そうして脳が活性化されるので、認知症などの認知機能障害の予防につながるんですね。
社会性を育てる
犬には「縄張り意識」が本能として備わっています。
自分の暮らす家やその近辺は犬にとっては「縄張り」なので、敵が侵入しようとしてくると警戒し、吠えたり攻撃したりします。
毎回お散歩コースをおなじにしていると、その「道」も犬にとっての縄張りとなります。
そうすると知らない人や他の犬が通るたびに吠えたり飛びかかろうとしたり……社会性のない犬になってしまうのです。
縄張り意識は本能ですから、完全に抑えることはできません。
ですが、散歩で通る道を毎回変えてあげることで、愛犬の縄張り意識を軽減させることはできます。
ピリピリした散歩は、犬も飼い主も疲れてしまいますよね。
散歩を純粋に楽しませてあげられるよう、お散歩コースは固定しないようにしましょう!
迷子になった時に備える
おなじ道ばかりを散歩していると、当然ですが犬はその道しか知ることはできませんよね。
万が一、犬が迷子になってしまった時、少しでも多くの道を知っていた方が家に帰ってくる可能性も高くなってきます。
道を覚えさせる必要はありませんが、普段のお散歩から多くの道や人に触れさせるように意識してみましょう。
大幅な変更は逆効果
ただし、大幅にお散歩コースを変えてしまうと犬に大きなストレスを与えてしまうことにもつながるので注意が必要です!
少しの変化でも、犬とっては有意義で楽しい散歩になります。
途中から違う路地に入ったり、通り掛かりの公園に寄ってみたり……毎回まったく違う道を通るのではなく、こうした少しの変化をつけるのがおすすめです。
散歩コースは決めなくてもいい
この記事のタイトルに「散歩コースの決め方」と書きましたが、結論……「散歩コースは固定で決めなくていい」ということです!
飼い主さんのおうちの周りで、突発的に決めるのがベストとも言えます。
騙した感じになっちゃってごめんなさい(笑)。
結果、犬のお散歩で大切なのは以下の通りとなります。
- 愛犬の大きさにあった時間内で歩くこと
- 毎回おなじ道ではなく、少しずつ変化を持たせること
- 犬も飼い主も楽しく散歩すること
大好きな飼い主さんと外を歩けることは、犬にとって幸せな時間です。
時間や天候なども考慮しつつ、楽しく安全に歩けるルートを選びましょう!