愛犬や愛猫を亡くした後、「新しいペットを迎えるといい」と聞くことも多いですよね。
その一方で「罪悪感を抱いてしまう」という飼い主さんも多いはず。
今回は、ペットロスで悩む飼い主さん向けに「新しいペットを迎えるのに最適な時期や注意点」を解説します。
罪悪感は抱かなくても大丈夫
筆者はペットロスカウンセラーとして活動する中で、さまざまな飼い主さんに出会います。
その中でも特に多いのが、このようなお悩み。
新しい家族を迎えて幸せになることを、お空のペットはショックに思うのではないか。
みなさん、そう感じてしまうのですね。
さらに、周囲の人からよく思われないのではないか……といった心配もあるようです。
確かに人によっては「亡くなってすぐに次の子を飼うなんて冷たい」と思う人もいますよね。
でも……お空のペットも本当にそう思うでしょうか?
だって、飼い主であるみなさんが「新しい子を迎えたい」と思ったのは、お空に旅立った子がいたからこそのこと。
動物と暮らすことがどれほど幸せで尊いことだったのか。
さまざまなことを、お空に旅立ったペットが私たち人間に教えてくれた。
だからこそ、「また動物と暮らしたい」と感じたのだと思います。
このように家族をつないでいってくれること。
きっと、お空のペットたちも嬉しく思ってくれると思いますよ。
だから、罪悪感を抱く必要なんてありません。
「あなたのおかげでこの子と出会えたよ」と、新しいペットを通してお空に行った子を想い続けましょう。
新しい子を迎えるのに良い時期は?
新しいペットを迎え入れる最適な時期に、明確な答えはありません。
ですが、先ほどもお話したように、新しい子を迎えたいと思ったのはお空に旅立った子の存在があったからです。
ですから、「新しい子を迎えたい」と心から思ったその時こそ、新しい子を迎えるのに適した時期なのだと私は思います。
そうして迎え入れた新しい子を大切に育てること。
それは、お空に旅立ったペットへの感謝にもつながるはずですからね。
ただ、ペットロスカウンセラーとしては、新しい子を迎え入れるのには注意も必要だと感じています。
新しい子を迎える際の注意点
ペットロスについて検索していると、克服方法として新しいペットを迎えることをおすすめする記事もあります。
確かに、動物でできた心の穴は動物でしか埋められないこともありますものね。
私も否定はしませんし、先ほどお話したように新しいペットを迎え入れることに罪悪感を抱く必要もないと思っています。
ただ、心から「新しい子を迎えたい」と思ったのではなく「ペットロスから抜け出すため」という理由ならば、それは少し注意が必要です。
新しいペットを愛せない
ペットロスから抜け出すために新しい子を迎えた人に多い悩み。
それが「新しいペットを愛せない」というものです。
新しいペットも可哀想に思ってしまいますが、飼い主さんだって「愛したいのに愛せない」という状況はとてもつらいですよね。
もちろん、みんながみんなこうではありません。
お空に旅立った子の死を受け入れられないまま新しい子を迎え入れても、すぐに心から愛せる人だっています。
ですが、多くの人にとって、新しい子を愛せるようになるには時間が必要です。
お空に旅立ったペットとも大切な絆があったように、新しいペットともまた絆を育んでいく必要がありますからね。
「愛せていない」は錯覚?
新しい子を愛せないと悩む飼い主さんは非常に多いです。
でも、私は「愛せないのではなく、愛の深さがまだ足りていないだけ」のようにも感じます。
旅立ったペットとの時間が本当に濃くて幸せなものだった。
それに比べたら、新しく来たペットとの時間はまだ短くて思い出も少ないですよね。
だから、愛せていないと錯覚してしまうのだと思います。
今すでに新しいペットを迎えて「なかなか愛せない」とつらい気持ちでいる飼い主さん、焦る必要はありません。
ゆっくり仲を深めていきましょう。
自分や家族の気持ちを最優先して
ペットロスから抜け出すために新しい子を迎えようか悩んでいたみなさんは、まずご自分の気持ちを最優先させましょう。
一緒に暮らすご家族がいれば、ご家族で話し合うことも大切です。
すぐに新しい子を迎えると、先ほどもお話したように「新しい子を愛せない」と悩むこともあり得ますよ。
もちろん、時間をかければ新しいペットもお空の子と同じように愛せるようになります。
でも、それまでの時間、あなたやご家族は苦しくはないでしょうか?
納得して家族をつなごう
ペットを亡くした後、新しい子を迎え入れるのに良い時期や注意点についてお話しました。
新しい子を迎えるのに明確な正解のようなものはありません。
ですが、ご家族が納得した状態で家族をつなぐというのはとても大切なことです。
納得できないまま、無理に新しい子を迎え入れるのは正直おすすめはしません。
ですが、心から「迎え入れたい」と感じた時には、ぜひ前向きに検討してみてください。
お空のペットたちも、きっと喜んでくれると思いますよ。